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市立病院ニュース
外来心臓リハビリテーション開始 ~心臓病と向き合うあなたに安心と豊かな生活を~
現在、飯田市は全国と比べ高齢化が進んでおり、今後、高齢化の加速に伴い心不全や虚血性心疾患を患う患者さんが増加することが予想されます。そこで重要となってくるのが心臓リハビリテーションです。
心臓リハビリテーションは、心疾患発症に伴い低下した体力の向上、不安の軽減や生活の質の向上、さらには再発・再入院を予防していく治療プログラムです。当院では外来心臓リハビリテーションを令和7年7月より本格稼働しました。
対象疾患
- 急性心筋梗塞
- 狭心症
- 慢性心不全
- 心臓手術後
- 大血管疾患
- 末梢動脈疾患
- 経カテーテル大動脈弁置換術後
- 肺高血圧症

プログラム内容(週1~3回)
専門スタッフ(医師・看護師・理学療法士・栄養士・薬剤師など)の指導のもと、筋力トレーニングやエルゴメーター(自転車をこぐ運動)の実施、栄養指導や服薬サポートを行います。
また、生活改善のアドバイス、精神的サポートや就労・社会復帰の相談に応じます。当院では、検査用のマスクをつけた状態で心電図や呼気ガス測定を行いながら自転車をこぐ運動を行う心肺運動負荷試験(CPX)を実施し、得られた心臓や肺、筋肉の機能を含めた全身の運動能力の結果を基に、一人ひとりより最適な運動負荷を設定し、効果的な運動プログラムを実施しています。
当院の様子(令和7年10月時点)※対象45名

ご希望のある方は、医師またはリハビリスタッフにお気軽にご相談ください。
話題の広場
エアロゾル感染と換気
季節性に関係なく流行を見せる新型コロナウイルス感染症と冬季に流行を迎える季節性インフルエンザ、どちらも、くしゃみや会話で飛び出した飛沫によって感染することはご存じの通りと思いますが、飛沫が出た時に水分が蒸発した状態の飛沫核によっても感染が広がる事はご存じでしょうか。
飛沫は水分を多く含んで重いため1~2m程度で落下するのに対して、飛沫核は水分が蒸発して軽いためにすぐには地面に落下せず、しばらくの間空中を漂い続けています。これをエアロゾルと言います。そのエアロゾルが保有するウイルスを吸い込むことによっても感染する経路をエアロゾル感染と言います。エアロゾル感染は「人が密集する場所」「密閉した環境」などにおいて感染のリスクが高まり、時にクラスターの原因ともなり得ます。
ではどのような対策を行えばエアロゾル感染を防げるのでしょうか。エアロゾル感染の対策は「十分な換気」を行うことで、ウイルスを保有するエアロゾルを停滞しないようにすることです。換気は1~2時間に1回10分程度行うことが理想です。冷房や暖房を使用する時期に新型コロナウイルス感染症が増加している事も、換気不足が一つの要因としてあるのかも知れません。

ねっとわーく【 登録医紹介 】
登録医とは
共同診療、検査機器の利用、研修参加などを一緒に行って、より良質な医療を地域の皆様に提供するため、協力いただいている医療機関です。
吉川歯科医院


医院紹介
当院は曽祖父が現在ある馬場町で歯科医院を始め、現在の歯科医院は父親が昭和51年に開業し、49年目を迎えています。父親は現在リタイアして歯科医業には従事していませんが、私が大学を卒業して東京の開業医に7年間勤務した後、飯田市に帰省してから父親の跡を継ぎ17年間経過しております。
飯田市立病院には父親の代から色々とお世話になり、歯科の分野では特に口腔外科にはお世話になっています。現在では内科的疾患が口腔や嚥下機能とのつながりがあることが注目され、通常の口腔ケアはもちろんの事、手術前の周術期治療としても歯科医師が貢献する分野が注目され、飯田市立病院を始め他の病院とも協力関係を築かさせていただいております。
今年になり当院でもCT撮影できるX線装置や口腔内をより鮮明に審査したり見ることができる3Dの口腔内スキャナーを導入して、患者さんに分かりやすく説明できる機器の導入もしております。虫歯以外でも歯周病治療に関しては、通常の歯石除去だけでなく、負担が少ないレーザー治療も導入し口腔内をきれいにし、メンテナンス管理を提供しております。
これからも飯田下伊那の患者さんのために、丁寧で分かりやすく、痛みや悩みを軽減して満足していただける歯科医療を提供できるよう邁進してまいりますので、気軽に来院して相談していただけたら嬉しく思います。
話題の広場
11月14日は「世界糖尿病デー」です
毎年、世界糖尿病デーである11月14日を含む9日から15日の1週間は「全国糖尿病週間」です。近年では「ダイアベティスウィーク」とも呼称されるようになりました。
「ダイアベティス」とは、「糖尿病」の世界共通語です。治療の進歩により、糖尿病をもつ人もやりたいことを阻害されず生き生きと暮らすことが可能になりつつあります。
しかし、社会には現在では古くなってしまった情報や不正確な知識に起因する誤った認識も多くあり、糖尿病をもつ人が偏見にさらされる場合があります。社会がもつ糖尿病とその治療のイメージを変えたいという考えから、呼称案として「ダイアベティス」が候補となっています。
「全国糖尿病週間」中は、糖尿病の正しい理解を促進し、患者さんが不利益を被ることのない社会の形成を目的として、各地で様々な啓発活動が行われます。飯田市立病院においても、正面玄関をテーマカラーである青色にライトアップし、ロビーにおいて糖尿病に関するポスター展示を行います。
レントゲン博士の独り言
造影検査の食事止めについて
造影検査の説明を受けた際に食事を止めるように言われ、疑問に思った経験はないでしょうか。造影検査前の食事を止める理由として主に2つが挙げられます。
アレルギーや副作用への対応
検査の際に造影剤を使った造影検査の場合には造影剤の副作用として吐き気や嘔吐などの症状が出ることがあります。胃の中に食べ物が残っていると、誤嚥(嘔吐した際に内容物が誤って気管に入ってしまう事)を起こす危険性があります。食事止めをすることで、アレルギー反応や副作用が起きた場合でも、誤嚥を防ぎ迅速な対応できます。近年では食事止めをしない施設もあるようです。
診断の精度を上げる
検査前に食事をすると胃や腸に食べたものが残ることや、消化管の蠕動(動き)が活発になるため、画像がブレてしまい正確な診断が難しくなってしまう場合があります。食事止めをすることでこれらのことを防ぎ、診断の精度を上げることができます。
※造影検査とは
造影剤とは静脈から注入する検査薬です。造影剤を用いることで画像のコントラスト(白黒の差)を付け、小さな病変や血管などが周囲の組織より際立って見えるようになります。このように造影検査はより詳しい情報を得ることができ、病気の早期発見や正確な診断に欠かせない検査です。
本号をもってレントゲン博士の独り言は最終回となります。長い間ご愛読いただきましてありがとうございました。次号からは新コラムが掲載されますのでご期待ください。



