分娩について
当院の分娩について
私たちは、お母さん自身が「自分の力で頑張って産んだ」という実感を持てることがなによりも重要だと考えています。
お母さん自身が妊娠期から身体の変化や胎児の発育状態を学び、どんな分娩にしたいか考え、主体的に取り組めるように支援しています。そして、分娩時には助産師が中心になり母子の安全に配慮しながら、ご家族と共に希望に添った分娩となるよう支援させていただきます。
バースプランに添った分娩支援
バースプランとは、ご自身が理想とするお産ができるように妊娠中にイメージするお産や、それを叶えるために、ご自身や家族がするべき事を言葉にしてみることです。用紙をお渡ししますので、書いてみましょう。
出産時には、家族立ち会い(2名まで)、フリースタイル分娩、早期母児接触、へその緒を切る(赤ちゃんの父母のみ。必ず医療者が付き添い介助します)、早期授乳、胎盤見学などが実施できます。また、アロマの使用、足浴など、ご希望に合わせて実施しています。
分娩経過中は、産婦さんが食べたいもの、食べられるものを何でも食べたり飲んだりする事をお勧めします。持ち込みも可能です。また、ご家族も一緒にお食事を摂っていただけます。リラックスして過ごせるように、助産師も一緒にお手伝いさせていただきます。
立ち会い出産について
当院では立ち会い出産を行なっています。立ち会いはパートナーの方をはじめ、ご両親などどなたでも可能です。子ども立ち会いは、感染の関係から行なっていませんのでご了承ください。陣痛をともに乗り越え、生命誕生の感動をご家族で分かち合っていただけたらと思います。
フリースタイル分娩とは
お母さんと赤ちゃんにとって一番楽な姿勢になるよう自由に身体を動かし、仰向け・横向き・四つん這いなどの好きな姿勢で出産することです。“どうしたら良いのかわからない”と言う時には、助産師がアドバイスします。
※分娩経過や赤ちゃんの状況によっては希望に沿えないことがありますのでご了承ください。
バースレビューをします
お産前にバースプランを考えていただき、お産後にお母さんと主にはお産を担当させていただいた助産師が、お産の振り返りをする事を、「バースレビュー」といいます。バースプラン通りに出来たこと、出来なかったことも含めて自分のお産を振り返り、頑張った自分を褒め、認めてあげましょう。
院内助産について
「院内助産」とは、緊急対応が出来る病院で、分娩を目的に入院する産婦や産後の母子に対して、助産師が中心となって分娩介助や産後ケアを行なうシステムです。
家族の温かいサポートのなか、母親が持つ「産む力」、赤ちゃんが持つ「産まれる力」を引き出し、その力を発揮してできるだけ自然なお産ができるよう助産師が支援させていだだきます。院内助産では、基本的には分娩時に医師は立ち会わず、分娩後の診察のみになります。産科医師と連携しているため、院内助産対象の方でも経過の中で産科医師の介入が必要な場合は、迅速に対応致します。
院内助産で分娩が出来る方
妊婦健診を定期的に必要回数受診され、母子ともに正常に経過する事が予測される方で、妊婦さんとそのご家族が院内助産でのお産を希望される方です。妊娠34週頃までの経過から、医師と助産師で 判断し、対象となる妊婦さんに説明します。さらにお産までの間、助産師外来でもお話しさせていただきます。私たち助産師と一緒に、自分らしいお産、より満足できるお産を目指しましょう。
※院内助産対象妊婦さんであっても、分娩経過中に医師の診察が必要であると判断した場合は、迅速に医師が介入いたします。