今後の新型コロナウイルス感染症の拡大に備え、当地域における検査体制の充実に寄与するとともに市民の皆様に引き続き安全安心な医療が提供できますよう、市立病院の検査体制を充実させました。
【検査体制強化のポイント】
1.抗原検査装置の導入
先に導入したPCR検査装置よりも短時間で判定可能であり、装置の取扱いが比較的容易な抗原検査装置を8月14日に導入、訓練段階を経て、本格的な運用(24時間体制)を開始しました。
- 導入した機器 全自動化学光酵素免疫測定システム(抗原検査装置)、富士レビオ製 ルミパルスG1200Plus 1式
- 導入費用等 7,810千円(県の緊急包括支援事業により全額補助の見込み)
2.遺伝子検査室の整備
7月末に導入したPCR検査装置による検査がより安全かつ正確に実施できる環境となるよう、安全キャビネットやクリーンベンチを備えた遺伝子検査室を8月末に整備し、稼働を開始しました。
【現在の市立病院の検査体制】
区 分 |
1日当たりの最大検体数 |
結果が出るまでの時間の目安 |
PCR検査装置 |
40検体 |
70~80分 |
抗原検査装置 |
100検体 |
60分 |
平日昼間の地域外来・検査センター等からの検査オーダーは、専門知識技能が必要なPCR検査で対応し、院内からの迅速性が必要な検査オーダーや休日夜間の検査オーダーには臨床検査科の全技師が対応可能な抗原検査により対応する体制となっています。また、地域内でクラスターが発生した場合等には、飯田保健所に協力して上記の数によらず迅速に検査を行います。
【飯田市立病院での検査実績】(8/31現在)
LAMP法検査245件 PCR検査109件 抗原検査31件