ごあいさつ

長野県農村医学会 学会長挨拶
この度、第81回長野県農村医学会学術総会を2025年7月5日(土)に、南信州・飯田産業センター「エス・バード」にて開催させていただくこととなりました。この歴史と伝統のある本学術総会を主催させていただくことは大変名誉なことであり、光栄に存じます。
学術総会のテーマは『超高齢化・過疎化社会における地域医療連携 ~持続可能な医療・介護の提供体制を目指して~』としました。わが国の総人口は減少傾向にあり、特に地方では人口の流出が進んでいます。一方、高齢者の割合は増加の一途をたどり、2025年には65歳以上の高齢者人口は約3600万人に達すると予測されています。このような人口構成の変化に伴い、医療と介護の需要は急激に増加していますが、過疎化が進む地域では、医療機関や介護施設の数が減少し、需要に見合った医療従事者の確保が難しくなっているのが現状です。これらの課題を解決するためには、地域医療連携の強化が不可欠であり、医療機関、介護施設、行政、地域住民が一体となった医療・介護の提供体制を構築する必要があります。

今回、特別講演の講師として、新潟県厚生連佐渡総合病院長、日本農村医学会理事長であられます佐藤賢治先生にご登壇いただきます。佐藤先生は、全国に先駆けて超高齢化・過疎化が進んでいる佐渡島において、行政・医療・介護・福祉サービス提供者から構成される佐渡地域医療・介護・福祉提供体制協議会を立ち上げられ、精力的に地域医療連携の強化に取り組まれています。まさに、今回の学術集会のテーマに関する取り組みと今後の方向性についてご教示いただけるものと、心から楽しみにしております。
例年通り、テーマにとらわれず、幅広い視点からの一般演題も募集します。多くの演題応募を期待しております。
飯田市は街の大きさの割には美味しい飲食店(特に焼肉)がたくさんあります。また、環境省が「日本一星空が綺麗な村」として認定した阿智村はすぐ近くで、阿智村には良質な泉質を誇る昼神温泉もあります。多くの皆様のご参加をお待ちしております。